「顔や手足に、白く色が抜けたような部分が出てきた」
「最初は小さな白い点だったのに、だんだん広がってきた」
「恥ずかしくて人目が気になるけれど、どうすればいいか分からない」
このような症状がある場合、白斑(はくはん)/尋常性白斑という皮膚の色素が抜ける病気の可能性があります。
人にうつることはなく、命に関わる病気でもありませんが、見た目の変化による精神的な負担が大きい病気です。
治療には時間がかかることもありますが、適切な診断と継続的なケアにより改善が期待できます。
白斑とは、皮膚の色素(メラニン)を作るメラノサイトという細胞の働きが低下または消失することで、皮膚の一部が白くなる病気です。
もっとも一般的なのは尋常性白斑で、国内でも比較的多くみられる疾患です。
・皮膚に境界がはっきりした白い斑点や斑ができる(左右対称・片側性どちらもあり)
・顔、手指、ひじ、膝、陰部など、擦れやすい部位にできやすい
・進行すると斑が大きくなったり、数が増えることもある
・かゆみや痛みなどの自覚症状はない
・甲状腺疾患や糖尿病などの自己免疫疾患との関連が指摘されていることもある
原因ははっきりとは分かっていませんが、自己免疫、遺伝、神経系、外的刺激などが複雑に関与していると考えられています。
当院では、皮膚科専門医が白斑の種類や進行度を丁寧に診察し、適切な治療方針を提案しています。
・外用療法:ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏(免疫調整薬)などで炎症を抑える
・紫外線療法(ナローバンドUVB、エキシプレックス):メラノサイトの働きを活性化させ、色素の再生を促す
・内服治療(ビタミン剤や漢方など):体質改善を補助的に行う場合も
・カモフラージュ指導:肌色の化粧品による色調補整のご案内
また、進行が早い場合や広範囲に及ぶケースでは、大学病院など専門医療機関と連携して治療を進めることも可能です。
「皮膚の色が戻らないのではないか」「周囲の目が気になる」
そのような不安を感じたときは、ひとりで悩まずにご相談ください。
白斑は時間をかけて改善を目指す病気です。当院では、患者さまの気持ちに寄り添いながら、丁寧に治療・ケアを進めてまいります。