「赤ちゃんのおしりや背中に青いあざのようなものがある」
「成長してもなかなか消えない…」
のような色素斑は、蒙古斑(もうこはん)と呼ばれるごく一般的な皮膚の特徴です。
ほとんどは自然に薄くなりますが、まれに成人期まで残る場合もあり、治療を希望されることがあります。
蒙古斑は、真皮内にメラニン色素を持つ細胞がとどまることで生じる青みがかったあざです。
主におしりや背中の下部、腰まわりに見られ、生まれつき存在することがほとんどです。
アジア人(特に日本人)には非常に多く、乳幼児の約80〜90%に見られる生理的現象とされています。
通常は6〜7歳頃までに自然に目立たなくなっていきますが、顔・腕・脚など通常と異なる部位に出現している場合(異所性蒙古斑)は、大人になっても残ることが多く、医療的対応が検討されます。
異所性蒙古斑に対しては、Qスイッチルビーレーザーなどの医療用レーザーによる治療が可能です。
レーザーは、皮膚の深層にある色素細胞を徐々に破壊して薄くしていく方法であり、肌質や色の濃さに応じて数回の照射を行います。
治療は比較的安全で効果も期待できますが、色素の深さや肌質によっては完全な消失が難しいケースもあるため、事前にしっかりとカウンセリングを行い、ご理解をいただいた上で治療を進めていきます。
※異所性蒙古斑に対するレーザー治療は保険診療の適応となります。
「ずっと残っている青あざが気になる」「大きくなる前に子供のあざを消してあげたい」
そのようなお悩みがあればまずはお気軽にご相談ください。
当院では、状態を丁寧に評価し、適切な治療をご提案いたします。