巻き爪

「巻き爪」「陥入爪(かんにゅうそう)」について

巻き爪や陥入爪といった爪のトラブルがあると、足の親指の爪の周りが腫れてきたり、
靴を履くと痛かったりといったことが起こりやすくなります。このような爪のトラブルについてご説明します。

「巻き爪」「陥入爪(かんにゅうそう)」の症状・原因

〇巻き爪とは

爪はすこしアーチを描いていますが、このアーチが強くなり内側に巻いてしまっている状態のことをいいます。
足の親指に多く見られますが、他の足指や手の指にも稀にみられます。
足の指は本来、歩行時や真っ直ぐ立っている状態のときに、下から圧を受けることで、なだらかなアーチを保っています。

しかし、歩行時に浮き指といって足の指先が浮いていたり、歩行頻度が減って筋力が落ちると、
このアーチが強くなり巻き爪になると考えられています。また、外反母趾や靴による圧迫も巻き爪の原因となります。

そのほか、爪水虫による爪の肥厚や遺伝的要因など様々な原因で巻き爪となります。
放置していると、どんどん巻いて皮膚にくい込んでしまい、後にご説明する陥入爪につながることもあります。

〇巻き爪の予防

浮き指にならないように、足の形に合った靴を選ぶことが重要です。
靴のインソールを作ったり、足がしっかり固定され指先が圧迫されないスニーカーなどの靴を選ぶことである程度予防できます。
また、ご家庭でバスタオルやマットレスを足の指を使って引き寄せたり、足指じゃんけんといった足の指の体操を行い、
足裏の筋肉を使うことも効果的です。

〇陥入爪とは

皮膚に爪がくい込んでいる状態のことで、爪を短く切って深爪となり爪が指先の皮膚にささったり、
巻き爪や変形した爪がささることで起こります。靴による圧迫や爪水虫、外反母趾なども原因となります。
比較的若い年齢でよくみられ、爪がささっている皮膚に炎症がおこり、痛みや腫れがでて膿がたまることもあります。

〇陥入爪の予防

深爪がよく見られる原因であるため、深爪をしないようにすることが予防になります。
爪の端を短く切らないように指先くらいの長さでまっすぐに切りるスクエアカットや、スクエアカットの端のとがった部分だけ少し丸くするスクエアオフカットが推奨されています。ほかに、足にあった靴選びや外反母趾の改善といったことも有効です。

「巻き爪」「陥入爪(かんにゅうそう)」の治療の流れ

〇巻き爪の治療

浮き指以外の原因であったり、残念ながら予防ができなかった場合には治療が必要となります。
爪水虫がある場合はまずそちらの治療を行い、ウオノメやタコがあるときは並行して治療を行っていきます。

巻き爪に対する治療は、主に巻いている爪をワイヤーやプレートなどの器具を用いて引っ張る矯正治療となります。
また、爪の切り方やご自宅でのケアの仕方も治療の一環としてお伝えさせていただきます。

尚、矯正治療に使われる器具は保険適用されず、自費診療となります。
矯正治療で改善すれば良いのですが、矯正器具をはずすと戻ってしまったり、爪の変形が強く矯正器具が装着できない場合は
外科的治療を行います。巻いたり変形している部分の爪を根元から除去する方法が一般的です。

〇陥入爪の治療

陥入爪による炎症が軽い場合は、爪がささらないようにテーピングをして皮膚をひっぱったり、
爪と皮膚の間にコットンやテープをはさんで保存的に治療します。
これらの方法はご自身でもある程度可能ですので、診察時に必要な方にはやり方をお伝えします。
爪の切り方についてもご説明します。巻き爪や爪白癬など原因がわかる場合はその治療も並行して行います。

炎症が強い場合は外科的処置が必要となります。炎症で傷んだ皮膚を除去したり、膿を排出し、必要であれば刺さっている部分の爪も除去します。爪の端をチューブのようなもので保護し、皮膚に刺さらないようにすることもあります。

これらの外科的処置は痛みを伴います。ひどくなる前に診察を受けるようにしてください。
診察にくるまでに自分で刺さっている爪を切って短くしてしまい、どんどん爪が深いところで皮膚に刺さって、どうにもならなくなって受診される方もいらっしゃいます。ご自身で判断せずに何か違和感があれば早めに相談にお越しください。

当院の「巻き爪」「陥入爪(かんにゅうそう)」治療へのこだわり

当院の医師は、これまでに足病変といわれる足の疾患をたくさん経験しております。
巻き爪・陥入爪の治療だけではなく、足の変形や他の爪のトラブルにも対応可能です。

足が痛かったり変形したりしていると、転倒しやすくなったり身体の歪みにつながります。
靴の選び方などの日常生活におけるアドバイスも可能ですので、お気軽に診察にお越しください。

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