医療・美容コラム

繰り返す赤い発疹やかさぶた、それは乾癬かもしれません

「肘や膝、頭皮に赤くて硬い発疹ができて、表面が白く粉をふいている」
「治ってはまた再発して、なかなか良くならない」
「人にうつるのでは?と誤解されてしまうのがつらい」

このような症状がある場合、乾癬(かんせん)という慢性の炎症性皮膚疾患の可能性があります。

感染症ではなく、免疫や体質の影響によって皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が異常に早まることで起こる病気です。

適切な治療で症状をコントロールすることができるため、早期の診断・継続的な治療が大切です。

乾癬とは?

乾癬は、皮膚の表面に赤く盛り上がった発疹(紅斑)や、白いカサカサしたフケ状の鱗屑(りんせつ)が繰り返し現れる慢性疾患です。

日本では人口の約0.1〜0.3%に見られ、大人に発症することが多いですが、小児や高齢者にも起こることがあります。

乾癬は自己免疫の異常反応が関係しているとされており、遺伝的素因やストレス・肥満・薬剤・感染症などが悪化因子と考えられています。

主な種類

・尋常性乾癬:もっとも一般的。肘・膝・頭皮・腰などに赤い発疹と鱗屑が現れる。
・滴状乾癬:小さな発疹が全身に散らばるように出現。風邪のあとなどに発症することも。
・膿疱性乾癬:膿を持った発疹が全身にできる重症タイプ。
・関節症性乾癬:関節に痛みや腫れを伴うタイプ。
・乾癬性紅皮症:皮膚全体が赤くなる重症型。

乾癬はうつる病気ではありませんが、見た目による誤解や精神的ストレスが悪化要因になることも多く、適切な知識とケアが重要です。

当院での対応

当院では、乾癬の症状や進行度を評価し、患者さま一人ひとりに合わせた治療法をご提案しています。

症状の部位や重症度に応じて、次のような治療を組み合わせて行います。

主な治療内容

・外用療法:ステロイド外用薬や活性型ビタミンD3製剤などを使用
・内服療法:重症例には免疫抑制剤やビタミンA誘導体などを処方
・光線療法(紫外線療法):ナローバンドUVBやエキシマライトで皮膚の炎症を抑える
・生物学的製剤:中等症~重症例に対して、全身的なコントロールを行う注射薬(専門機関と連携)

また、生活習慣の見直し(ストレス軽減・肥満管理・禁煙)やスキンケア指導も並行して行うことで、再発や悪化を防ぐサポートも行っています。

「治らないと思ってあきらめていた」
「恥ずかしくて皮膚を見せられない」

そんな悩みを抱えている方に、乾癬は正しい治療と継続的なケアで症状を安定させることが可能な疾患です。

当院では、皮膚科専門医による診療のもと、症状のコントロールと生活の質の改善を目指した治療を行っております。

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