「突然、肌にミミズ腫れのような赤い盛り上がりが出て、かゆくなる」
「薬を飲んでも、しばらくするとまた出てくる…」
このような症状が繰り返される場合、蕁麻疹(じんましん)の可能性があります。
日常生活への影響も大きいため、適切な治療と継続的な管理が重要です。
蕁麻疹は、皮膚に突然あらわれるかゆみを伴う赤みや膨疹で、数時間以内に消えるのが特徴です。
一度きりで終わることもあれば、何日・何週間も繰り返す「慢性蕁麻疹」になることもあります。
原因としては、アレルギー・体内の炎症・ストレス・温度変化・運動・感染症などさまざまです。
しかし、明確な原因が見つからない「特発性蕁麻疹」も多く、治療は症状のコントロールが中心になります。
当院では、まず蕁麻疹の出方や経過、生活習慣を問診・観察し、必要に応じて血液検査やアレルギー検査を行います。
治療の中心は、抗ヒスタミン薬の内服です。眠気の少ないタイプや、朝夕の使い分けなど、患者さまのライフスタイルに合わせた処方を行います。
症状が強い場合や効果が不十分な場合には、薬の増量や種類の変更、補助的な薬の併用なども検討します。
慢性蕁麻疹の場合は、一定期間の治療継続が必要になりますので、再診を通じてコントロール状態を確認しながら治療方針を調整していきます。
※治療は基本的に保険診療で対応可能です。
「蕁麻疹は体質だから仕方ない」と諦める必要はありません。
くり返すかゆみや赤みでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。症状を抑えながら、快適な日常を取り戻しましょう。