医療・美容コラム

ほくろ・しみ・できものの見分けに。ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)で早期発見と的確な診断を

「このほくろ、大きくなってきた気がする…」
「しみだと思っていたけれど、何となく形が変わっているような…」

皮膚の変化が気になったとき、肉眼だけの判断では見分けがつきにくいことがあります。

そこで重要な役割を果たすのが、「ダーモスコピー(皮膚拡大鏡検査)」です。

これは、皮膚腫瘍の良性・悪性の見極めに有用な非侵襲的な検査で、形成外科や皮膚科の現場では、ほくろ・しみ・いぼ・皮膚がんの早期発見・診断精度向上のために広く使用されています。

当院では、診察時に医師が必要と判断した場合、ダーモスコピーを使用して丁寧に観察・説明を行っております。

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ダーモスコピーとは?

ダーモスコピー(dermoscopy)は、皮膚表面を拡大し、特殊な光を用いてその内部構造を観察する医療用ルーペです。

接触型・非接触型があり、肌を切らずに内部の色素パターン・血管の構造・境界の明瞭さなどを可視化することができます。

とくに以下のような病変の観察に用いられます。

・色の濃いしみ・ほくろ(母斑)と基底細胞癌・悪性黒色腫などの皮膚がんの鑑別
・脂漏性角化症(老人性いぼ)と扁平上皮癌などの皮膚がんの見分け
・ウイルス性いぼ・皮膚線維腫などの良性腫瘍の鑑別
・日光角化症・血管腫・炎症性皮膚疾患の評価

肉眼では見えない「メラニンの分布」「網目状パターン」「色素の左右差」「血管の形」などが詳細に確認できるため、無用な切除や生検を避けることができるほか、早期の皮膚がんの発見にもつながる非常に重要な検査です。

当院での対応

当院では、ほくろ・しみ・できもの・色調の変化が気になる皮膚病変に対して、ダーモスコピーによる診察を適宜実施しています。

以下のようなケースでは、特に積極的に使用しています。

・悪性が否定できないほくろやしみの鑑別
・患者さまが「大きくなってきた」「形が変わった」と感じる皮膚病変
・切除・凍結・経過観察などの方針判断が必要な場合

検査自体は痛みを伴わず、診察室内で数分で終了します。

当院ではカメラ撮影で画像を保存することで、画像を共有しながらご説明することが可能です。

そのため、ご自身でも病変の状態を理解しやすくなるという安心感にもつながります。

※ダーモスコピー検査は、症状に応じて保険診療の一環として行います。
※自費の美容目的(例:しみ取り希望の評価)の場合は、自由診療となることがあります。

「気になっていたほくろが大きくなってきた」
「しみだと思っていたけど、本当に放っておいて大丈夫?」

そんな時は、切らずに判断できる“ダーモスコピー”を活用した診察で、的確な治療方針をご提案いたします。

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