「かゆみや湿疹がなかなか治らない」
「特定の食べ物や季節になると肌が荒れやすい」
「スキンケアを変えていないのに赤みやブツブツが出る」
このような皮膚トラブルの背景に、アレルギーや体質による反応が関係しているケースがあります。
その原因を突き止め、適切な治療や生活指導につなげるために行うのが“アレルギー検査”です。
当院では、皮膚症状を伴うアレルギーの可能性がある場合に、医師の判断で血液検査を実施しています。
原因がわからないまま、かゆみや赤みを繰り返している方は、一度検査を受けてみることをおすすめします。
アレルギー検査とは、体の免疫が“異物”とみなして過剰反応している物質(アレルゲン)を特定するための検査です。
皮膚科領域では、以下のような症状・疾患において、アレルギー検査が有用とされています。
・アトピー性皮膚炎
・慢性じんましん
・接触皮膚炎(かぶれ)
・季節性湿疹
・手湿疹・金属アレルギー
・原因不明のかゆみや湿疹
主な検査方法は以下の通りです。
血液検査(RAST/View39など)
・少量の採血で、花粉・ハウスダスト・動物・食物などのアレルゲンに対する反応を数値化
・複数のアレルゲンを一度に測定でき、体内のIgE抗体値を調べることで、アレルギーの可能性を判定
・保険適用あり(症状・医師の判断による)
パッチテスト(金属・化学物質など)
・主に接触皮膚炎・金属アレルギーの原因物質を特定するために行う検査
・医療用シールで背中などに試薬を貼付し、48時間後・72時間後に皮膚の反応を確認
・ピアス・化粧品・仕事道具などによるかぶれが疑われる方に適応
アレルギー検査は、「原因を知って避ける」ための第一歩です。
症状に応じて、必要な項目・適切な検査方法を医師がご提案いたします。
当院では、繰り返す湿疹・じんましん・皮膚炎など、アレルギーが関与していると考えられる皮膚症状に対し、必要に応じてアレルギー検査を実施しています。
当院で対応可能な検査は、血液検査(特異的IgE抗体検査・View39)です。
アレルゲンが特定された場合は、生活指導やスキンケアの見直し、内服・外用薬の調整などを総合的にご提案いたします。
また、必要に応じてアレルギー専門医への紹介も行っております。
「原因がわからない肌トラブル」でお悩みの方や、「自分が何に反応しやすいのか知っておきたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
アレルギー検査は、症状を繰り返さないための“気づき”につながる大切な検査です。