寝たきりの時間が長い方や、車いすで過ごす時間が長い方に、皮膚の赤みやただれ、傷ができることがあります。
このような症状は、とこずれの可能性があります。とこずれは、医学的には「褥瘡(じょくそう)」と呼ばれます。
とこずれは、次のような骨が出ていて圧迫を受けやすい場所にできやすいことが特徴です。
初期は皮膚が赤くなる程度でも、進行すると皮膚がめくれたり、深い傷になったりすることがあります。放置せず、早めに皮膚科へ相談することが大切です。
とこずれは、同じ場所に長時間圧力がかかり、皮膚や皮膚の下にある組織へ血液が届きにくくなることで起こります。
圧迫だけでなく、体を動かしたときのずれや摩擦、汗や尿による皮膚の湿りなども関係します。
とこずれは、寝ている姿勢や座っている姿勢で、体重が集中しやすい場所にできることがあります。
次のような方は、とこずれができやすくなります。
ご本人が痛みを感じにくい場合や、背中やおしりなどの見えにくい場所にできている場合は、発見が遅れることもあります。
ご家族や介護をされている方が、着替えや入浴、おむつ交換などのタイミングで皮膚の状態を確認することも大切です。
とこずれは、初期には皮膚の赤みとして現れることがあります。症状が進行すると、ただれや傷が深くなることがあります。
主な症状には、次のようなものがあります。
赤みのある部分を圧迫から解放しても、しばらく赤みが消えない場合は、とこずれの初期症状である可能性があります。
とこずれは、初期のうちに対応できれば、悪化を防ぎやすくなります。
一方で、傷が深くなると治療に時間がかかることがあります。細菌感染を起こすと、赤みや腫れ、発熱などにつながる可能性もあります。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
とこずれの治療では、傷の深さや皮膚の状態、感染の有無、患者さまの全身状態などを確認します。
症状に応じて、次のような対応を行うことがあります。
とこずれは、傷の部分だけを処置するのではなく、同じ場所に圧力がかかり続けないようにすることが重要です。
同じ姿勢が長時間続かないように、患者さまの状態に合わせて体の向きや座る姿勢を変えることが大切です。
体圧を分散するクッションやマットレスなどを使用し、おしりやかかとなどの一部分に圧力が集中しないようにします。
汗や尿、便などで皮膚が湿った状態が続くと、皮膚が傷つきやすくなります。皮膚をやさしく清潔にし、湿った状態が続かないようにしましょう。
体を移動させる際に皮膚を強く引きずると、摩擦やずれが生じます。介助する際は、できるだけ皮膚への負担を減らすことが大切です。
ゆき形成・皮ふクリニック上本町では、とこずれによる皮膚の赤み、ただれ、傷などを診察しています。
診察では、次のような点を確認します。
皮膚の状態を確認し、必要に応じて、外用薬、創傷処置、保護材の使用、日常生活での注意点をご案内します。
体位の変え方、クッションや寝具の工夫、皮膚を清潔に保つケアなどについても、患者さまの症状や生活環境に合わせてお伝えします。
傷が深い場合や、感染、栄養状態などを含めた全身状態の確認が必要な場合は、連携先の医療機関をご案内することがあります。
とこずれは、早めに気づいて対応することで、悪化を防ぎやすい皮膚トラブルです。
このような場合は、自己判断で様子を見続けず、皮膚科へご相談ください。
ゆき形成・皮ふクリニック上本町では、患者さまの皮膚の状態に合わせて、できるだけ負担の少ない治療とケアをご提案します。
とこずれは、長時間の圧迫や摩擦、ずれなどによって、皮膚に赤みや傷ができる状態です。
寝たきりの方や車いすで過ごす時間が長い方に起こりやすく、進行すると皮膚の深い部分まで傷が広がることがあります。
赤みが続く、皮膚がただれている、傷が治りにくい、膿やにおいがあるといった場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。
とこずれや介護中の皮膚トラブルでお悩みの方は、ゆき形成・皮ふクリニック上本町へお気軽にご相談ください。