医療・美容コラム

手足にできた“いぼ”は尋常性疣贅かもしれません

「手に硬いできものができて、だんだん大きくなってきた」
「足裏の角質が厚くなって痛いけれど、魚の目とは違うような…」

このような症状がある場合、「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」というウイルス性の“いぼ”の可能性があります。

見た目は小さくても、自然治癒には時間がかかることが多く、周囲にうつって数が増えることもあるため、早めの皮膚科受診と治療が大切です。

尋常性疣贅とは?

尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によって皮膚にできる、いわゆる“いぼ”です。

ウイルスが傷ついた皮膚から入り込み、表皮の細胞を異常に増殖させることで、盛り上がった硬い病変をつくります。

とくに以下のような部位に多くみられます。

・指先・手の甲・足の裏
・肘・膝など擦れやすい部位
・爪のまわり(ささくれや噛み癖のある方に多い)

特徴的な症状

・表面がザラザラした、米粒〜小豆大の硬い盛り上がり
・中に黒い点(毛細血管)が見えることもある
・足裏にできた場合は、角質に埋もれてタコやウオノメと見分けがつきにくい
・数が増える、他の部位にも移る、周囲の人に感染することがある

プール・公衆浴場・素足で歩くジムなどで感染することもあり、子どもから大人まで幅広い年齢層に見られる皮膚疾患です。

当院での対応

当院では、尋常性疣贅の診断を行ったうえで、患者さまの年齢や部位・いぼの状態に応じた治療法をご提案しています。

主な治療方法

・液体窒素による冷凍凝固療法(一般的な保険診療)
 ⇒ いぼに−196℃の液体窒素を接触させて凍結し、ウイルスを破壊します。
 ⇒ 治療は2〜3週間ごとに繰り返す必要があります。

・ヨクイニン(漢方薬)の内服(角質代謝の改善)
 ⇒ 体質やいぼの出やすさに応じて併用することがあります。

・痛みが強い部位には麻酔テープや外用薬を使用することも
 ⇒ お子さまや痛みに弱い方にも配慮した対応を行っています。

いぼは自己判断で削ったり市販薬で対応すると、悪化・拡大の原因になることがあります。

また、魚の目や胼胝(たこ)との見分けがつきにくいケースもあるため、皮膚科での診断が重要です。

「なかなか治らない」「数が増えてきた」「他の人にうつしたくない」

そんなお悩みがある方は、ぜひ早めにご相談ください。

当院では、痛みや再発リスクにも配慮しながら、いぼの状態に合わせた治療を丁寧に行っております。

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