「最近、まぶたが重たい気がする」
「目を大きく開けるのがつらい」
「周囲から眠そうと言われることが増えた」
こんな症状に悩んでいませんか?実は、そのまぶたの違和感やトラブル、放置すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
まぶたは、目を守るだけでなく、視界を確保し、顔全体の印象を左右する重要な役割を担っています。
しかし、加齢や生活習慣、アレルギーなどのさまざまな要因で、まぶたに不調が現れることがあります。その中でも「眼瞼下垂(がんけんかすい)」という症状は、ただの疲れ目と勘違いされることが多く、見過ごされがちです。
眼瞼下垂は、まぶたを引き上げる筋肉が弱まることで起こる症状です。初期の段階では「目が開けづらい」「視界が狭くなった」といった軽い不調に感じられますが、進行すると視力低下や慢性的な頭痛、肩こりなどを引き起こすこともあります。
眼瞼下垂について、当院での治療についてはこちらを参照ください
「これは疲れのせいだろう」と自己判断せず、気になる症状がある場合は一度医師に相談してみてください。この記事では、まぶたのトラブルについて詳しく解説し、当クリニックでの治療法もご紹介します。まずは、まぶたの健康をチェックしてみましょう!
まぶたは、目を守るために欠かせない重要な部分です。一見シンプルに見えるこの組織ですが、実は非常に繊細で複雑な仕組みで成り立っています。
まず、まぶたの主な役割は 「目を保護すること」 にあります。外部からの刺激やホコリ、強い光などから目を守り、乾燥を防ぐのがまぶたの仕事です。
また、まばたきによって目全体に涙を行き渡らせ、角膜を潤し、清潔に保つ役割も担っています。
まぶたは以下のような構造で成り立っています
皮膚:体の中で最も薄く、デリケートな部分。年齢や紫外線などの影響を受けやすい。
瞼板(けんばん):まぶたを形作る硬い組織で、まぶたを滑らかに開閉するための基盤。
眼輪筋:まぶたを閉じる筋肉で、まばたきや目を閉じる動作をサポート。
眼瞼挙筋(がんけんきょきん):まぶたを引き上げる筋肉で、これが弱くなると眼瞼下垂が起こる。
脂肪組織:まぶたの中にはクッションの役割を果たす脂肪があり、目を外的衝撃から保護する。
まぶたの機能が低下すると、次のような問題が起こります:
目が乾燥しやすくなる(ドライアイ)。
視界が狭くなり、日常生活に支障が出る。
外見上の変化により、疲れた印象を与える。
特に、眼瞼下垂ではまぶたを引き上げる力が弱まるため、視界を確保するために眉毛を上げる癖がつき、額や頭に負担がかかります。
これにより肩こりや頭痛などの全身的な不調につながるケースも少なくありません。
こうした問題を防ぐには、まぶたの健康を意識し、異変を感じたら早めに対処することが大切です。
まぶたはそのデリケートな構造ゆえに、さまざまな症状が現れることがあります。
「なんとなく目が疲れやすい」といった軽い不調から、見た目や視界に影響を及ぼす深刻な状態まで、その種類は多岐にわたります。ここでは、代表的なまぶたの症状を紹介します。
「まぶたが開きにくい」「視界が狭くなった」と感じる場合、考えられる原因のひとつが『眼瞼下垂(がんけんかすい)』です。
眼瞼下垂は、まぶたを引き上げる筋肉が弱まることで起こり、加齢や生活習慣、場合によっては先天的な要因が関係しています。
これが進行すると、頭痛や肩こりなどの全身的な不調を引き起こすこともあります。
眼瞼下垂について、当院での治療についてはこちらを参照ください
まぶたが腫れたり、赤くなったりする場合、アレルギーや感染症が原因であることが多いです。
例えば、ものもらいや麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と呼ばれる細菌感染症では、まぶたに痛みを伴うしこりができることがあります。
また、花粉症や化粧品によるアレルギー反応も腫れの原因になります。
ものもらいについて、当院での治療についてはこちらを参照ください
まぶたがピクピクと痙攣する症状は、眼瞼ミオキミアと呼ばれ、ストレスや疲労、カフェインの摂りすぎが原因とされます。
多くの場合は自然に治まりますが、症状が長期間続く場合は、神経系の病気が隠れている可能性もあるため、医師の診察を受けることをおすすめします。
朝起きたときにまぶたが腫れている場合、むくみ(浮腫)が原因の可能性があります。
塩分過多や睡眠不足が原因になることもありますが、腎臓や心臓に関係する病気の兆候の場合もあります。頻繁に起こる場合は注意が必要です。
加齢に伴い、まぶたの皮膚がたるんだり、しわが目立つようになることがあります。
これは、皮膚の弾力が失われることに加え、瞼板や眼輪筋の弱まりが関係しています。たるみが進行すると、視界を妨げる場合もあります。
「最近、運転中に道路標識が見にくい。」
「そういえば、夕方になると頭痛がする。」
眼瞼下垂の方はこのようなことをよくおっしゃられます。
また、急にまぶたが腫れたと受診された方が、化粧品などに対するアレルギー反応だったということもよくあることです。
目のまわりのイボやホクロが邪魔だから、と受診された方が皮膚がんであったということも残念ながらあります。
眼の充血があれば眼科にご紹介することもありますが、まぶたの症状は皮膚科・形成外科でも対応可能です。まぶたや目の周りのトラブルは日常生活のストレスになりますし、早めに受診して相談してみてください。
まぶたが赤くなっている場合は、痛みや痒みなどの自覚症状、最近変わったことがなかったか、など詳しく問診をさせていただきます。
また、充血していないか、左右対称か、などもチェックします。顔の中心にあり、繊細な部分になりますので、問診と実際の症状を照らし合わせて慎重に診断を行います。
目の周りのトラブルは見た目にも影響しますし、日常生活の大きなストレスとなります。
最近では美容外科・美容皮膚科でのトラブルを抱えた方も受診されることもあります。まぶたは非常に皮ふが薄いため、少しの刺激にも敏感です。
少しでもお困りのときは、早めに受診していただくこと。それが不安の解消にもつながりますし、大きなトラブルを防ぐことにもなります。
保険診療・自費診療とも、ご相談は可能ですので、お気軽にご来院ください。