医療・美容コラム

かゆいのに皮膚に異常がない…それは皮膚そう痒症かもしれません

「皮膚に目立った湿疹はないのに、かゆみだけが続いている」
「特に入浴後や就寝前に強くかゆくなる」
「高齢の家族が“全身がむずがゆい”と訴える」

このような症状がある場合、皮膚そう痒症(ひふそうようしょう)の可能性があります。

見た目には目立つ皮膚変化がない、あるいはごく軽度であるにもかかわらず、強いかゆみを感じる疾患で、特に高齢の方に多く見られます。

症状を我慢すると掻き壊しによる湿疹や感染を引き起こすこともあるため、早めの対応が大切です。

皮膚そう痒症とは?

皮膚そう痒症とは、明らかな発疹を伴わず、皮膚のかゆみ(そう痒感)だけが主症状として現れる病気です。

加齢や乾燥、基礎疾患、神経・精神的な影響など、さまざまな要因が関係しています。

主な特徴

・皮膚は一見正常に見えるが、強いかゆみを感じる
・全身または部分的にかゆみが生じる(特に背中・腰・四肢など)
・掻き続けることで、湿疹や色素沈着、掻破痕(かきむしった跡)が見られるようになることも
・入浴後・就寝前・季節の変わり目に悪化しやすい
・高齢者、糖尿病・肝疾患・腎疾患などをお持ちの方に多く見られる

原因不明の全身のかゆみは、内科的疾患や薬剤の影響、精神的ストレスなどが関係していることもあり、総合的な診断が必要です。

当院での対応

当院では、まず皮膚の状態を丁寧に診察し、必要に応じて血液検査や薬剤歴の確認などを通じて、かゆみの原因を多角的に評価します。

主な治療内容

・保湿剤や抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)の外用・内服
・かき壊しがある場合は、ステロイド外用薬を短期間併用
・乾燥肌・加齢による皮膚バリア低下が原因であれば、スキンケアや入浴指導
・必要に応じて内科と連携し、基礎疾患のチェック・治療を行う

また、生活習慣の改善(室内の乾燥対策、保湿ケアの習慣化、刺激物の回避など)も治療の一環としてご案内しています。

「湿疹がないのにずっとかゆい」
「掻きむしってしまい、どんどん悪化している」
「市販薬ではよくならない」

このような場合は、皮膚そう痒症の可能性があります。かゆみを我慢せず、早めに皮膚科での診察を受けることが改善の第一歩です。

当院では、かゆみの原因を丁寧に探り、患者さまの生活に寄り添った治療を心がけております。
お気軽にご相談ください。

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