「いつの間にか手足に硬いいぼができていた」
「首元やわきに小さなポツポツが増えてきた」
このような皮膚表面の良性腫瘍(できもの)やウイルス性いぼは、自然に治りにくく、広がってしまうこともあります。
その治療法のひとつが「液体窒素を使った凍結療法(冷凍凝固術)」です。
薬を使わず、−196℃の超低温で患部を瞬時に凍結させることで、異常な細胞を破壊し、皮膚のターンオーバーを促す治療です。
当院では、さまざまな皮膚疾患に対して液体窒素を用いた治療を保険診療で行っております。
一見すると取るべきか迷うような皮膚の変化も、お気軽にご相談ください。
液体窒素は、−196℃という極低温の状態にある窒素ガスを液体化したものです。
医療の現場では、皮膚表面の細胞を瞬間的に凍らせることで異常な組織を壊死させ、正常な皮膚に置き換える目的で使用されています。
この治療は「凍結療法(冷凍凝固術)」とも呼ばれ、保険診療の範囲で広く行われています。
主な対象疾患には以下のようなものがあります。
・ウイルス性いぼ(尋常性疣贅・青年性扁平疣贅など)
・水いぼ(伝染性軟属腫)
・首のいぼ(アクロコルドン・スキンタッグ)
・老人性いぼ(脂漏性角化症)
・日光角化症(皮膚がんの前段階)
・胼胝(タコ)・鶏眼(ウオノメ)※一部適応
患部の大きさや深さに応じて、綿棒・スプレー・専用プローブなどを使い分けて照射します。
施術時間は数分で済み、切開などは不要ですが、水ぶくれ・赤み・かさぶた形成などの反応が一時的に生じることがあります。
凍結療法とは−196℃の液体窒素で皮膚のできもの(いぼや皮膚腫瘍など)を凍らせて細胞を壊死させることで治療する方法です。
当院では、医師が患部を診察し、液体窒素による凍結療法の適応を慎重に判断いたします。
必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡)を用いて診断し、ウイルス性かどうか、悪性の可能性がないかを見極めたうえで治療方針をご案内します。
※液体窒素療法は、保険診療で対応可能な治療です。ただし、いぼの種類や部位によっては複数回の通院が必要となる場合もあります。
「いぼかどうかわからない」「いつからかできものが増えてきた」など、どんな小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。
必要に応じて他の治療法との比較・説明も行いながら、患者さまにとって適切な方法をご提案いたします。