今まで、気にもしてなかったところが、突然赤く腫れて膿がでてきた!
それは「粉瘤(ふんりゅう)」かもしれません。
・粉瘤って?
顔や背中、太ももなどによくできるデキモノに、粉瘤(アテローム、表皮嚢腫)といわれるものがあります。ニキビにしては、大きく腫れたり、臭い白い内容物が出てきたりするのが特徴です。
皮膚の下に袋ができてその中に角質などの皮膚成分がたまっているできもの(良性腫瘍)です。
・どうやって治すの?
上に書いたように腫れてしまうと、応急処置として膿を出す処置を行います。抗生剤を内服してもらうこともあります。この段階での治療は、痛みも強く時間もかかるため厄介です。
腫れる前は皮膚の下の少し弾力のあるデキモノとして気づきます。真ん中に黒い毛穴のような穴がわかることもあります。この状態のときには痛みもかゆみもないのですが、この時が治療のチャンスです。治療としては、自然消失はないため、手術で取り除くことになります。部位や大きさにもよりますが、日帰りで30分程度で手術可能です。特に術後のトラブルがなければ1週間程度で抜糸になります。
腫れてしまった粉瘤も状態が落ち着いてから同様の手術でしっかり切除します。
・手術するなら痕が残る?
手術で皮膚を切開するため、どうしても痕は残ってしまいます。そのため、大きくなる前に手術するほうが、傷跡も小さくなります。
また、当院では形成外科医が、できるだけ傷跡が目立たないように丁寧に手術を行います。
デキモノについては、詳しくは、お悩みついてのページにも書いてありますので、ご覧ください。何かわからないデキモノがあれば、お気軽にご来院ください。